“24の季節を楽しむ1年”〜立夏/端午の節句〜に参加してきました

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四季の節目となる立春、立夏、立秋、立冬を中心に、その季節にちなんだお話をしながら、お料理や日本酒で旬を愉しむ―。そんなイベントが4月27日、東京・渋谷のCOOK COOP渋谷キッチンスタジオで行われました。

意外と知らない、端午の節句と日本の四季

今回のイベントは、立夏、端午の節句がテーマ。男の子の成長を祝う日で、鯉のぼり、鎧兜、柏餅、ちまき…といったキーワードは思い浮かんでも、その由来や歴史は意外と知らない人も多いかもしれません。かくいう私も、そのひとり。

イベントの第一部では二十四節気の「季節手帳」を企画したLife in Seasonsプロジェクト石原直樹と、ロシア人唎酒師ブーラフ・ドミトリーさんが、端午の節句にまつわるお話を。海外の方も参加されていたため、ドミトリーさんが英語でも解説。分かりやすくていねいな説明に、うんうんと頷きながら、メモをしたり写真を撮ったり。一体いつごろからある風習なの? どうして男の子の成長を祝うの? といった疑問もすっきり解決し、とても勉強になりました。かなり奥が深そうな24節気の世界…ほかの季節についても知りたい!

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初体験! 笹の葉でくるんで作る、ちまき寿司

第一部で理解が深まったところで、第二部、ちまき寿司作りのワークショップへ。Hana先生に、鯛と鱒、海老の3種類の具材で作るちまき寿司を教わります。

酢飯は混ぜながらうちわで扇いじゃだめ! とか、お寿司は欲張ってお米をたくさん入れるとうまくいかないよ、とか、先生のお話に目からウロコがぽろぽろ落ちながらのワークショップ。笹で酢飯と具材を包んで、い草できゅっとまとめる、という工程は思った以上に難しく、先生の手元を見よう見真似でなんとか完成したけれど…。リベンジしたいなぁ、というのが正直なところ(苦笑)。周りを見渡すと、器用に作っている方もいて…。先生いわく、慣れれば簡単よ、とのことだったので、がんばります。

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日本酒とともに、旬の食材を味わう

第三部は、待ちに待った試食会。この時間が、皆さん一番楽しそう! 苦労しながらも自分で作ったちまき寿司、そしてHana先生とスタッフの皆さんが準備してくださった、旬の食材をふんだんに使ったおつまみの数々がテーブルに並びます。メニューは、「鰹の角煮」「筍と帆立の粉山椒和え」「茹で豆」「肉味噌」「出汁巻き卵」「胡瓜と肉味噌」。

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お箸も進み、話しもはずんできたところで、サプライズで登場したのが「木戸泉 自然舞スパークリング」。実はこの日、2本目のお酒があるとは知らなかった私たち、ドミトリーさんの素敵なはからいに、一同感激! 口当たりがやわらかいこちらのお酒、フルーティーな香りが軽やかに広がり、とにかくさわやか。Hana先生も大絶賛でした。

試食会の途中には、ドミトリーさんによる旬の食材のお話も。たけのこや鰹、山椒など、今回のおつまみにも登場した旬の食材のルーツについて、教えてもらいました。それにしてもドミトリーさん、日本のこと、ほんとうによく分かっていらっしゃる! 参加者にも海外の方がいたけれど、こうして日本の文化について関心を持ってもらえることは、素直に嬉しくて、ちょっと誇らしい。もっとたくさんの人に知ってもらえたらいいのになあ。

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大切にしたい、四季のうつろいを感じるということ

最初から最後まで盛りだくさんだったイベントも、これにて終了。自分で作ったものはちょっと不格好でもやっぱりおいしくて、そこに旬のものと、おいしいお酒が加わって、その意味を考えたり、昔の人もこうして食べていたのかな…なんて思いを馳せたりしながらすごした時間は、いつもの何倍も楽しく、豊かなものだったように感じます。

お料理やお酒といった身近なところにも、季節のうつろいを感じられる場面はたくさんあるということも、大きな発見。せっかく日本にいるんだから、その美しさを素通りしてしまうなんて、もったいないですよね。

次回は立秋のイベントが開催されるようなので、こちらも楽しみにしています!

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投稿者: 吉田 真那 (季節のあるきかた編集部)

茨城県出身。幼いころから本や雑誌を読むことが好きで、憧れだった出版業界に入る。現在は、美容や食関連の書籍・広告の編集に携わり、日々奔走中。とくに興味のある分野は、衣・食・住、海外文化、そして人。「季節のあるきかた」では、等身大の視点から情報を発信していく。