芒種 ~あめあめ ふれふれ かあさんが

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芒種(ぼうしゅ)とは稲や麦など穂の出る植物の種を蒔くころのこと。

稲の穂先にある針のような突起を芒(のぎ)というのだそうです。また紫陽花が咲き、梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始めます。かまきりや蛍が現れ始める頃でもあります。

そして、この時期を境に次第に梅雨めいて、いわゆる五月雨(さみだれ)の時期へと入っていきます。梅雨と書くのは梅の実が熟す時期に降る雨だから。言葉ひとつひとつにも季節を感じるのは、日本人の豊かな感性がなせる技と言えそうです。

あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ランランラン

北原白秋が作詞した、この「あめふり」の歌が発表されたのは、なんと1925年大正14年のこと。ストーリーと楽しいリズムで、今でも色褪せずに歌い継がれています。じゃのめを傘に変えれば、ほらどこかの幼稚園や小学校で、この梅雨の時期、きっとこんな光景を見ることができますね。

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