立夏 ~五月五日の背くらべ

rikka-1

夏のはじまりの時期で、春分と夏至のちょうど中間にあたります。まさに新緑の季節で、九州では麦が穂を出し、北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まります。

実は夏と言っても、このあと梅雨を過ごさなければ、本格的な夏はやってきません。それでもゴールデンウィークの終わりにあたる立夏の頃は、湿度も低く、風もさわやか、まさにお出かけにぴったりの頃と言えそうです。

今年の立夏は5月5日、端午の節句と重なります。

柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何(なん)のこと
やっと羽織の 紐のたけ

童謡の「背くらべ」は、まさに端午の節句の様子が歌われています。

甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

同じく童謡の「こいのぼり」と合わせて聞くと、日本の立夏の風景が目に浮かぶことでしょう。

koinobori