5月にオススメの花達

版絵 岩下加奈子
版絵 岩下加奈子

行き交う人々そして花見客に見つめられ‥恥ずかしかっただろうに。桜の木々には小さなサクランボが実り始めました。

葉っぱになってしまえば紅葉の時期までしばらく人目につかないから、子育て(さくらんぼ)に専念出来るというもの。

気づけばアトリエ前の街路樹のハナミズキなんて嵐のような勢いで真っ白に(ピンクもある)咲いたかと思ったらもう葉っぱだけ!!

季節の移ろいなんてものは本当にあっけなく、突然にやって来るものなんだなぁ。そんな事を思うのがドラマティックな春を終え 突如「緑」につつまれる5月立夏の頃。

5月といえばイベントが満載。ゴールデンウィークから始まり母の日、そして月末には氏神である天神様の雨乞い祭りなどなど、兜が飾られた実家には端午の節句が終わる頃に早々に羽織袴が吊される。神輿だ山車だと大さわぎの甥っ子&姪っ子&ジジ(父)は何やら忙しそうです。(家族はみな祭り好き。)

私はと言えば花屋さんだから、この5月のメインイベントはやっぱり母の日。
5月=カーネーションやギフト用にあつらえた鉢植えの紫陽花。
季節感とはズレているのに、その感覚がまだまだ抜けません。

では、せっかくですから5月にオススメの花達(と場所)をご紹介しましょう。

・ オオデマリ(人様の庭。手毬のよう白いボール状の花)
・ ラベンダー(ホームセンター。植え替えれば結構長く楽しめる)
・ 芍薬(近所の花屋さん。硬い蕾から花が咲く過程が神秘的)
・ エニシダ(近所の花屋さん。黄花。香りがブドウのように甘い)
・ バラ(旧古河庭園。5月からは春バラの季節です。)
・ カキツバタ(根津美術館。光琳の燕子花と一緒に。5/14迄)
・ 楓、モミジの花(明治神宮。葉っぱの脇をみれば‥)
・ 藤(亀戸天神。花が終わった後の「実」が名脇役)

版絵 岩下加奈子
版絵 岩下加奈子

これから梅雨入りするまでの間、ご近所を散歩しているだけでも様々な花が沢山楽しめますよ。

MariquitaTokyo Official Blog

岩尾 真紀 (マリキータ東京フローリスト)

投稿者: 岩尾 真紀 (マリキータ東京フローリスト)

東京を拠点に活動する花屋/フラワーコーディネーター。主に企業のプロモーションや、広告、パーティー、レセプション装花や空間コーディネートを提案。1級フラワー装飾技能士、いけばな草月流師範、グリーンアドバイザー。美味しいもの、美しい物が大好きな人々があつまる"羽根木の森サロン"では定期的にお料理教室×花レッスンの五感で楽しむマリキータレッスンを開催。当サイトでの版絵は岩下加奈子(Mariquita)が担当。