麗しい花々が咲き終わりいよいよ初夏の実りの季節がやってきます。
ちょうどこの頃から季節先取りのサクランボが店先に並び、桜の木をよくよく見れば葉っぱの間に小豆ほどのちいさなミニミニ桜桃が。心が‥躍りますね。
食いしん坊目線をぐっと抑えて、たまにはテキスタイルの事を考えます。
花柄ほどではないけれど「ちいさな実」って人気があって、なぜかといえば文句なしにその形が可愛いから。
お皿やカップ&ソーサーの図柄になっていたら私はすぐに飛びついてしまいます。大好きな食器メーカー「iittala」「arabia」の商品にも小さな実のモティーフが多く使われています。北欧のシンプルでもぬくもりある器にこの感じがぴったり。
小満の頃、花市場ではブルーベリーの枝やジューンベリーが多く流通します。
色づく手前の若い実はちょっと青みがかった翡翠色。絵の具をつくるなら緑と白にちょっぴり青を混ぜて作る感じ。旬の薔薇を数種たっぷり合わせるとグッと雰囲気がでます。この時期限定のコーディネート。爽やかでリッチな組み合わせです。
サクランボの枝物も6月に入れば出回るでしょう。
今回、加奈子さんの版画には小さな実ジューンベリーが。
ジューンベリーってあまり聞きなれないですけれど、分かりやすく説明するならば、
「近所に住む綺麗なお姉さん」的存在。(あくまで私の独断)
(ちなみにブルーベリーは近所のわんぱくな少年)
バラ科であるこの花木の特徴は華奢な枝に美しい葉っぱ。実のつき方もバランスが良くって花の時期には清楚な白い花を咲かせます。もちろん紅葉も楽しめますよ。
お家に一つシンボルツリーを植えるなら‥オリーブの樹もしくはジューンベリーがオススメです。なぜなら‥ブルーベリーはちょっと「やんちゃ」でお行儀が悪いから!
最近、「チョコパンにジャム」の美味しさに目覚めた版画のかなこさんの手記。
ジューンベリーのジャムに出会ったことはないので…クランベリージャム。
傍らには我々のシンボル「マリキータ」←スペイン語でてんとう虫。
この季節、あちこちでお目にかかりますよ!