
春から初夏への移り変わりを告げるこの魚は、漬け魚の代表的な素材になります。
「西海にサケなし、東海に__なし」といわれるように西日本に多く、古くから好まれてきた関西では高級魚として懐石料理にも使われます。
下線部にふさわしい、この魚を選びなさい。
①イボダイ
②ハガツオ
③マナガツオ
④メダイ
【解答】③マナガツオ
【解説】春から初夏にかけて、漁獲のピークを迎えるマナガツオは関東ではなじみが薄いものの、関西では高級魚として懐石料理などに使われている。身がやわらかく、味噌との相性が抜群によいマナガツオは、西京味噌(白味噌)に漬け込んだ西京漬けで知られる魚。
名前にカツオとつくが、カツオの仲間ではなく、干物でよく目にするイボダイ(関東ではエボダイ)の近縁種。その名の由来は、カツオのとれない瀬戸内海地方でカツオに見立てたことから、「真似鰹(まねがつお)」と呼ばれたのが転じたとも、食用の魚を意味した「真魚(まなざかな)」からきているともいわれる。
古くより、北東日本になじみ深いサケと対比されて「西海にサケなし、東海にマナガツオなし」といわれるように、マナガツオは西日本に多く、東日本にはいない魚だ。