ブルーの器に菜の花の黄色

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雨は天からの恵。
植物たちにとっても、これ無くしては色とりどりの花も朝露に光る美しい葉も存在しません。

この時期「アブラナ科」の花が多く目にとまります。お正月の店先に植えられた牡丹のように艶やかだったハボタンからはヒョロリと華奢な茎が伸び、愛らしい黄色い花を咲かせています。

肩を並べて有名なのはキャベツそして菜の花。
菜の花はお花屋さんでなくともスーパーマーケットで食材としても売られているのでどんなお花か想像できますね。

しかしこのアブラナ科植物、清純そうに見えてとっても浮気性。多品種と交雑するので農家の方々はなるべく両者を遠ざけて栽培するそうです。

畑の片隅に見たことない姿の花を見て「あら!珍しい!」なんて事は日常茶飯事。花として楽しんでいる分には可愛い子達ですが野菜として出荷するのであれば困ってしまいますよね。

さて、今日の一花。

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私の好みを熟知した友人から贈られたターコイズブルーの食器。
お料理に使うのは勿論の事、勢い余ってポキっと折ってしまった一輪の‥花首を器に沿わせるようにそっとあしらってみればシンプルでモダン。ブルーの器には菜の花の「黄色」とか苺の「赤」が最高に似合います。そういえばMIUMIUの新しい香水ボトルもこんな色合いでした。カワイイ!

葉も花もギュッとしまっていて蕾が多いものを選びましょう。小さな黄色い花々の咲く姿を長く楽しめます。

三寒四温を繰り返し、桜の蕾も徐々に膨らみ始めました。
一雨ごとに移ろう季節に草花も木々もイキイキと輝いて見えます。

岩尾 真紀 (マリキータ東京フローリスト)

投稿者: 岩尾 真紀 (マリキータ東京フローリスト)

東京を拠点に活動する花屋/フラワーコーディネーター。主に企業のプロモーションや、広告、パーティー、レセプション装花や空間コーディネートを提案。1級フラワー装飾技能士、いけばな草月流師範、グリーンアドバイザー。美味しいもの、美しい物が大好きな人々があつまる"羽根木の森サロン"では定期的にお料理教室×花レッスンの五感で楽しむマリキータレッスンを開催。当サイトでの版絵は岩下加奈子(Mariquita)が担当。