二十四節気で一年のはじまり、春のはじまりとなる立春。とはいえ、今年は特に冷え込みが厳しく「立春寒波」の襲来が騒がれています。寒さもピークを迎えるこのころ、なぜ「春が立つ」のでしょうか。
そのヒントは二十四節気をさらに3つに分けた七十二候にあるようです。
第1候:東風 氷を解く、第2候:うぐいす 鳴く、第3候:魚 氷に上がる。春風が川や湖の氷を溶かし、春を告げる鶯が山里で鳴き、川に張った氷が割れて魚が飛び出してくるころとのこと。寒さの極みに、ほんの少しの春の兆しを感じたり想像したりするところに、面白さがあるようです。
二十四節気は四季をさきどるカレンダー。体感的には「春とは名ばかり」かもしれませんが、気持ちの持ち方、目の向けどころを変えれば、今日からもう春のはじまりなのです。
季節のうごきは心のうごき。本格的な春の到来に思いを馳せ、新しいことをはじめてみるのもよいかもしれません。