「寒さもまだ厳しくはなく、雪まだ大ならず」先日の突然の大雪には驚きましたが…!日中は暖かい日も多く、ゆっくりと冬に向かっている…そんな季節ですね。
季節の花、季節の植物…と言いますが、それぞれの「旬」ていつなんだろう、とよく考えます。
版絵はヤツデをチョイス。
この植物の「旬」ていつなのかしら。。。
江戸時代には庭木として植えられていたという、ヤツデ。
七つから九つほどに分かれた葉先を、縁起の良い八と数えて「八手」と名付けたとか。
この葉は季節問わず、様々なアレンジに大活躍です。小さなものから、顔がすっぽり隠れるくらい大きなものまで大きさも様々。
いうなれば、この葉は、いつでも私たちにとっては「旬」。
庭木の代表だというくらい、見渡せば近くにあります。
マリキータのアトリエ横にも大きく茂った立派なヤツデさんが…。
活け込みの花材、ちょっと物足りないなぁ、なんていう日にはここから拝借することもあるのです!
しかし実は、初冬のこの季節、彼らの大きな葉の上の方には、白い群れ…。
遠目にはグラフィカルな姿態に見えますが、近くで見ると白い小花がポンポン玉のように群れ咲いているのです。小さくて、とても愛らしい花。
冬に花を咲かせるものたちは、それだけでとても健気な気がしてしまいます。
彼らにとっては、この小さな花こそが「旬」、なのかもしれませんね。
明日はアトリエに入る前に…小さな花を愛でてみようと思います。