どこかで春が 生まれてる

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ここ1週間ほどの寒さに、さすがに大寒だなあと実感しています。そう、大寒とは寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時季のこと。

小寒から立春までの30日間を寒の内といい、大寒はそのまん中にあたります。寒さばかりが際立ちますが、その一方で、日が次第に長くなり、春へと向かう時期でもあります。

三寒四温という言葉がありますが、これは三日寒い日が続くと、その後には四日ほど、暖かい日があるという意味。大寒とはいえ、寒いばかりではないよ、寒暖を繰り返しながら、春へ春へと向かっていくよという、待ち望む春への、期待に満ちたまなざしを感じます。

どこかで春が 生まれてる
どこかで水が 流れ出す
どこかで雲雀(ひばり)が 鳴いている
どこかで芽の出る 音がする

この「どこかで春が」という1923年大正12年に発表されたもの。温暖化の影響で、冬もどこか冬らしくない今と違って、厳しい冬も峠を越え、あちこちで生まれ始める春の息吹が感じられるこの早春の歌は、人々の喜びも感じられます。

投稿者: 望月 恭子 (季節のあるきかた編集部)

出版社勤務、フリーエディターを経て、出版・広告の企画・制作会社を設立、昨年創立25周年を迎えた。食品、美容、ファッションなど女性や生活に関わるテーマを幅広く扱う。編集を手がけた書籍、ムック本は40冊を越える。現在、専門学校で若い世代にマーケティングの基本などを教えている。