ささの葉さらさら

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「小暑」には暑さがどんどん増していくという意味があり、このころから暑さが本格的になってきます。そろそろ梅雨も終わりに近づき、強い日差しが照りつけ、気温も一気に上昇します。

また7月は祇園祭の季節。全国3000の八坂神社でいっせいに祭りが行われます。総本社である京都八坂神社の祇園祭は7月1日からはじまります。祭りのハイライトは16日の宵山から17日の山鉾巡業にかけて。ほかにも博多祇園山笠、小倉祇園太鼓などが知られています。

そして小暑の時期は七夕の季節でもあります。七夕は五節句のひとつにも数えられており、毎年7月7日の夜に、願いごとを書いた色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、星にお祈りをする習慣が今も残っています。

ささの葉 さらさら
のきばに ゆれる
お星さま きらきら
きん ぎん 砂子
五しきの たんざく
わたしが かいた
お星さま きらきら
空から 見てる

この「たなばたさま」という歌は昭和16年に発表されました。今年は、梅雨が開けて、織姫さまと彦星さまは天の川を渡って巡り会うことができるでしょうか。ふと空を見上げてみたくなる、そんな季節になってきました。

投稿者: 望月 恭子 (季節のあるきかた編集部)

出版社勤務、フリーエディターを経て、出版・広告の企画・制作会社を設立、昨年創立25周年を迎えた。食品、美容、ファッションなど女性や生活に関わるテーマを幅広く扱う。編集を手がけた書籍、ムック本は40冊を越える。現在、専門学校で若い世代にマーケティングの基本などを教えている。