2月の初めといえば、1年で一番寒い時季です。北国では今日も雪が降り積もり、まだ記憶に新しい数年前には、都心でも記録的な大雪が降りました。
寒くて夜が長くて、籠もりがちな毎日だからこそ、「立春」という、春を告げるその響きは、私たちの心を浮き立ててくれるのです。
そもそも立春とは一年の始めとされ、決まりごとや季節の節目はこの日が起点になっています。さらに立春は冬と春の分かれる節目の日である節分の翌日で「寒さがあけて春に入る日」言ってみれば、春の初日なのです。
またこの立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。この文字は、縦書きすると左右対称になり一年間災難にあわないというおまじないなのだとか。立春以降に初めて吹く南よりの強風を春一番〔はるいちばん〕と呼ぶなど、そこには人々の未来への希望と願いが込められているように思います。
雪が溶けて川になって流れていきます♪
キャンディーズがこの「春一番」という歌を唄ったのは、1976年のこと。なんとあれから40年の月日が経っているのです。
2月4日。さあ、新しい季節の始まり。まずは「今日から春」そう口にすることからはじめましょう。