列島各地で雪マーク。
いよいよ本格的に冬となってきたなぁ‥と感じる頃です。
マリキータは11月と12月、わずか2ヶ月の間、北は北海道の札幌から南は九州福岡まで全7箇所(札幌・大阪・名古屋・福岡・広島・愛媛そしてゴールは福井県)の出張装花仕事で飛び回りました。東京にいるのは月の半分という厳しくも‥なんとも達成感ある日々を過ごしていました。
ひと時に日本各地を動き回ったせいか、季節の移ろいがいつにも増し肌身に沁みて感じました。車移動の車窓、飛行機から見る列島の色、目に映る街路樹と庭先の花々そして里山の斜面を覆う木々。
縦に長い日本はその土地の気候によって育つ樹木が違います。
中でも印象に残っているのが北海道の真っ赤に染まった「ナナカマド」。愛媛や福井で目にした「サザンカ」の深く濃いピンク色した沢山の花々。(今回は行かなかったけれど沖縄ではガジュマルの木が街路樹であるように。)
さて、加奈子さんの版画はサザンカ。
さざんかは「山・茶・花」と書いてサザンカ。そもそも「さんさか」と読んでいたのが「ん」と「さ」が音移転化したのだとか。ツバキ科のこの花は学名ではCamellia sasanqua (カメリア・ササンカ) ちょっと嬉しい。
生垣のアイドル「サザンカ」。
かわいい娘のような‥とても可憐な花ですが散り方が本当に華やか。一斉に咲いた花が地面に散り、その散らばり落ちた花びらは圧巻。その様はまるで‥アイドルグループさながらの迫力さえ感じさせられます。
雪景色にひときわ美しいピンク色。
凛とした女優な「ツバキ」と似ている為に何故だか混同されてしまうけれど、これからこの娘達は来年の2月頃まで各地で見頃となりますよ。