小雪と書いて、こゆきではなく、しょうせつと読みます。まだ本格的な冬の訪れではなく、雪といってもさほど多くないことから、小雪といわれたのだそうです。
ちなみに気象庁の予報用語における「小雪(こゆき)」は、数時間降り続いても、1時間あたりの降水量が1mmに満たない雪のことをいうそうです。
関東では、いまが紅葉の盛り。昔と比べれば、ずいぶんと遅くなった印象ですが、外苑前のいちょう並木などが、見事な黄色に染まる様は、なんとも感慨深く美しく、この国の四季への感謝の気持ちが広がります。
いちょうのはっぱが
おちて くるクルクルクル
ゆうびんです ふゆがきますよといって
おちて くるクルクルクル
これは「いちょうのはっぱ」という童謡の曲。いちょうのはっぱが冬を告げる郵便だなんて、まさにいまの季節にぴったり。そしてロマンチックです。もうすぐ冬だよ、準備はどう? あたたかくして迎えてね。きっとそんなふうに告げているんでしょうね。
そしてクリスマスや年の瀬までも、あとわずか、なんだか外の寒さと反比例して、人の温もりがありがたい、心暖かい季節がはじまります。