立冬とは、冬のはじまりのこと。今年はいつもの年よりも北国からの初雪の便りは早かったようですが、これからこよみの上では冬のシーズンがはじまります。
ちなみに「今朝の冬」という俳句の季語は、立冬の日の朝のこと。また「立」という字には、新しい季節になるという意味があり、立春から巡って、いよいよ冬が訪れます。
都心では立冬を過ぎたころから、ようやく紅葉がはじまり、なんだか秋と冬が交差するときを迎えます。でも、北国ではもうすっかり冬の装い。冬の風物詩でもある、雪を思い浮かべながら、来たるべき、冬の計画を立ててみるのもいいかもしれません。
雪やこんこ あられやこんこ
降っては降っては ずんずん積もる
山も野原も わたぼうしかぶり
枯木残らず 花が咲く
ご存知、文部省唱歌の「雪」ですが、実はこれには原曲があって、「雪」を遡ること10年前の1901年(明治34年)、瀧廉太郎が作曲、東くめが作詞を担当した「幼稚園唱歌」の第18曲目に、「雪やこんこん」と題された曲があったのだそうです。
雪やこんこんと、雪やこんこ。うーん、似ていますよね。立冬に雪の降る様を思い浮かべてみてください。雪はこんこん降っていますか、それともこんこ?今日はのんびりコタツに入って、そんなことを考えるのもいいかもしれません。
そうそう、今日のお夕飯は、鍋にしましょうかね。